次の日――。


目を覚ますと、咲哉さんが隣で寝ていた。


寝ている咲哉さんの前髪をそっと触る。


幸せを感じて、思わず顔がほころぶ。


時計を見ると、まだ朝の5時半。


外は暗い。


私は咲哉さんを起こさないようにそっとベッドから出た。


服に着替えて、寝室を出た。


リビングに入ったとたん、寒さに襲われた。



「さむ……」



私は、手を交際させて自分の腕を摩った。


ファンヒーターのスイッチを入れる。


それからキッチンに立って、冷蔵庫の中から食材を取り出して、朝食の準備を始めた。