「咲哉さん?」
「ん?」
「さっきの電話の人……お友達?」
「あぁ。そうだよ。高校の同級生で俺の親友」
「そうなんだぁ……」
私はクスッと笑った。
「どした?」
「ん?電話で少ししか話してないのに、何か楽しそうな人だなって思って」
さっきの電話を思い出して、また笑いが込み上げてきた。
咲哉さんの親友って人……どんな人なんだろう?
「遅くなって悪いな……」
1人の男性がテーブルに来た。
この人がさっきの電話の人?
「おせぇよ!自分から誘っといて……」
「いやー……道が混んでてさぁ……」
そう言いながら笑う彼。
ん?
この人……どっかで見たことあるような……。



