園長先生は元々は咲哉さんの養母さんと知り合いだったらしい。
「あっ!穂乃香さんにいいもの見せてあげる」
園長先生はそう言って、ソファーから立ち上がると、壁一面に置いてある本棚のところに行った。
いいものって何だろう?
しばらくして園長先生が手に1冊のアルバムを持って、ソファーに戻ってきた。
「これ、咲哉くんのアルバム」
テーブルの上に色あせたアルバムを置いた。
アルバムの表紙には"宮本咲哉"と書いてあった。
「咲哉さんのアルバムですか?」
わっ!見たい!
「えぇ」
「見せてもらってもいいですか?」
「もちろん。どうぞ」
私はアルバムを手に取った。



