【キミ愛 もうひとつのLove story】光のある場所へ―穗乃ちゃんside―




ソファーに咲哉さんと並んで座る。


テーブルを挟んで向かいのソファーに園長先生が座った。



「咲哉くん、そちらの可愛いお嬢さんは?」



園長先生が私を見てそう言った。


私は立ち上がり、



「あ、は、初めまして!神崎穂乃香です」



と、言って、頭を下げた。



「僕の彼女です」



咲哉さんがそう言って、私を紹介した。


恥ずかしくて、俯きながらソファーに座った。



「まぁ、咲哉くんにこんな可愛い彼女がいたなんてね」



園長先生がフフと笑った。



「私はこの施設の園長をしている青木です。穂乃香さん、宜しくね」



園長先生が軟らかい笑顔を浮かべる。



「よ、宜しくお願いします」


「そんなに緊張しなくてもいいのよ。リラックスしてね」


「あ、はい!」