咲哉さんの部屋を出て、咲哉さんの行きたい場所に行くために車に乗って、マンションを出た。
私は"咲哉さんから"からもらった鍵に"サンタさん"からもらったキーホルダーをつけたものを手に持って、目の前で揺らしていた。
「穂乃ちゃん?どうしたの?」
咲哉さんは私をチラッと見た。
わかってるくせに。
「ん?だって、咲哉さんがプレゼントしてくれた鍵に、サンタさんからのプレゼントのキーホルダーが付いてるから嬉しくて」
私は"サンタさん"のとこを強調して言った。
あれから咲哉さんはキーホルダーはサンタさんからだと押し通した。
最後までサンタさんからだと言い張る咲哉さんに私は「そうかもね」と言って笑った。
私が折れたって言うか……大人になった。
「そっか。良かったな」
咲哉さんはそう言うと、私の頭をクシャクシャとしてきた。
咲哉さんって、顔は童顔だけど性格はクールな印象があった。
でも、今朝の出来事で咲哉さんって、案外、子供っぽいとこもあって可愛いなと思った。



