寝室のベッドの上。


咲哉さんは私を腕枕して、体を少し起こして、空いてる手で私の頬を撫で、髪を撫でる。


私は、胸まで上げたシーツの端をギュッと掴んで、咲哉さんの顔を見た。


恥ずかしい……。


咲哉さんは私の鎖骨を指でそっと撫でた。


背中がゾクゾクとなる。



「くすぐったい」



と、私はクスクス笑う。


咲哉さんの白くて長い綺麗な指が、私の体をなぞっていく。


さっき咲哉さんに抱かれたばかりなのに……。


私の体は熱くなって、胸はドキドキしていた。


咲哉さんの温もりをずっと感じていたい――。


咲哉さんは私の鼻に軽くキスをした。