つらかった…涼が笑ったことが辛かった…




あたしはトボトボと1人寂しくいつも通り家に着いた

あの道を通らないで…

バタン

家のドアが閉まる音が虚しい

「ただいまぁ~」

「おかえりぃ~」

家に帰るとお母さんと知らない男がいた

あたしは無言でいつものように無視して二階の自分の部屋に行こうとした。

でも、

階段の手すりに手をかけた時、知らない男に呼び止められた

「淳ちゃん…だっけ?」

頭の天辺から爪先までじっくり品定めするかのように見てきた男を

あたしは眉間にしわ寄せて無言で睨んだ

「へぇ~…百合に似てないな」

「そぅ~なのよぉ~…出てった旦那にそっくりでさぁ~眼が、あたしに似たところないのよねぇ~」

「ふぅ~ん…」

お母さんの首筋にそって舌を這わせる下品な男…そのまままだ喋ってくる