「一輝はこれねっ!」

「ん」

はいっ! と雛から渡されたのは蛍光……?

「何でまた蛍光色!? どこで見付けてきたの!?」

「ふふっ、うそうそ! こっちね!」

渡されたのは今度こそ、このお店らしいグレーのシャツ。さすが雛、よく分かってる。

「雛ったら、お茶目さんっ!」

「今のあんた、相当気色悪いわよ」

「さっきの百合よりマシだろ」

「……良いから良いからっ! 早く買って来て!」

俺を押す雛に返事をして会計まで持っていく。会計途中の暇な時間に雛と百合を見ると何やら話し込んでいた。

本当、雛って可愛いな……。