「ほらね、から俺の服へ話が移る意味が分かりません。タラタラしてないで早くお店に行きましょう」

ほら、と鷹が涼の腕を引っ張るが、涼は反対側へ行こうとする。

「えー……じゃあ帰ろうよ。俺も服たくさん持ってるし」

「いやいや、涼は買わなければいけませんよ。最近、健康的になりましたしね」

蘭に触発されなるべく沢山食べるようになった涼は入学式辺り程のガリガリではなくなってきた。そのおかげか、今までの服ではなんだか見苦しいのだ。

「大丈夫、まだ着れる」

「無理です」