「鷹、これは? うん、似合うと思う」

涼が鷹に当てるのはピンクのVネック。程よく筋肉が付き、肩幅が若干広めの鷹には似合うが……。

「Vネックは好きですが、たくさん持っていますよ?」

「じゃあ、これ?」

今度は爽やかで清潔感溢れる真っ白なポロシャツ。

「ポロシャツも好きですが、それは高校生のようではありませんか?」

「文句ばっかりだな。じゃあ、何が良いの?」

「涼、お前、目的忘れてますね。俺じゃなくて、涼の服を買うんですよ?」

すると、涼が手に持っていた服を無言で自分に当てる。

「……涼の服は特注ですよ」

市販の物は丈はピッタリなのだが、胴周りはビックリするほど合っていない。

「ほらね? 鷹も一緒に服買ってきなさい、って父さまに言われたでしょ?」