食券の販売機の前で蘭のざるそばと冷奴を購入する。
しかし、俺はざるそばのボタンを押す少し手前で思いとどまる。

……蘭は腹がすいているはず。

ちらり、と蘭が食券の販売機に目を向けていない事を確認し、『ざるそばセット』のボタンを押す。

「買ったよ」

「うん!」

食べられる時くらい甘えてたくさん食べておけっつーの。