「りょうぅぅ……」

「手伝ってほしい?」

「うん」

「やだ」

返事が早いっ! 早すぎるっ!! もう少しくらい悩んでくれても……!!

「ははっ、うそうそ」

「ほっ……本当に?!」

「あぁ」

「良かったぁ……もうどうなるかと思ったぁ……」

「涼、剣ヶ峰に教えるの?」

あ、原のこと忘れてた。
嫉妬(シット)か? 嫉妬(ヤキモチ)妬くか? ふふん、うらやましいだろ「一輝も一緒に教えるか?」

「うん」

「うぇぇっ?! 原も一緒?!」

「別に良いだろ? 英語に関しては俺より上なんだから」

「嘘!」

「嘘じゃないよ。俺、入試二位だったもん」

え? 何で、中高一貫高なのに入試試験があるかって?

なんせこの学園、偏差値65以上キープのためなら赤点の生徒をどんどん切り落とす恐怖の難関学園だから入試試験もある。と……。
そしてなぜか美形が集まる。
涼とか原とか玲が良い例だなぁ(あと生徒会の先輩達!)。

ちなみに玲は三位だったらしい。

え? 俺? 水よりかなり下。水は特進じゃないよ。水、頭良いのに勿体ない……。