「鷹さんこんちはー!!!」

「こんにちは。……涼、おかえりなさい」

「ただいっまァ?!」

ただいまを綺麗に言い終わる前に鷹の腕が涼の体を確保した。

「おい涼。蘭のあのテンションは何です? お前、蘭に何したんです?」

「学校じゃいっつもあんぐらいだよ……」

「嘘でしょう?」

「嘘じゃない」

「嘘なんでしょう?」

「嘘じゃない」

「嘘なら嘘とおっしゃいなさい」

「本当に違う」

「嘘だろが」

「違う」

「嘘!」

「違う!」

「嘘!!」

「ちっがう!!」

「嘘じゃない!!」

「ちげぇ! っあ」

鷹の作戦勝ち。

「クスッ……嘘、なんでしょう……?」

鷹が涼の顎を片手でクイッと上げ、顔を近付ける。

「あ……っ」

良い絵になりますなぁ……。

*全て小声です。