「いやったー! 俺赤点無かったー!!」

「おー。良かったなぁ」

「おめでとー」

クラス中からお祝いの言葉が蘭に向かって投げ掛けられる。それ程までに蘭が馬鹿で有名だということだ。

「うわーい!!」

「どんだけ嬉しいんだよ……」

スキップしながら戻ってきやがった……。

「いーやほвгц┐хшклиж」

「剣ヶ峰何やってんの……?」

「い"たい"……」

スキップしながら蘭が転けたのだ。

「スキップなんかするからだろ……」

「本当凡人だよな……」

「凡人じゃないもん……」

「げっ……」

「蘭?! 泣くなよ!?」

「凡人、教室で泣くなよ!」

「そーだぞ。たかが凡人と言われたぐらいで……」

たかが凡人、されど凡人、だ。目に涙を溜めた蘭は三人に向かっておきまりの言葉を投げ付けた。

「泣いてないもんっ!」

猫耳垂らして泣いてんやんw