日も呉れて……空が朱色から濃紺になった頃……。

「すっげー! 玲こんなの作れるんだな!!」

「まぁな」

「変わるもんだな……」

「あの悲惨なドレスがな」

先ほどアシスタントさんが持ってきたあのシンプルなドレスは玲の手にかかってたちまち素敵なドレスに生まれ変わった。

何で玲が作り出したかと言うと、蘭があまりにも(色んな意味で)煩いのでそのドレスを蘭に投げ付けたら(なぜか)蘭が破いてしまい、ヤバい。どうしよう……ということで玲が修復し始めたところ、あまりにも修復が難しく……(どんなふうに破いたの?)

いっそのこと作ってしまったらどうだという涼と原の言葉に開き直って作り出して今に至る。