「……」

こりゃまずい……。

「……ベッド、一緒で良い?」

「……うん」

離れには布団が無いらしい。

本邸の客間にはたくさんあるらしいんだが……離れは涼しか行かないから……と。

「……ヤダ?」

涼にひょいっと顔を覗き込まれる。

「うわぁっとへーい!?」

「?」

何だ……?

「いいいい嫌じゃなLΙっ!」

「い」の部分だけ声がひっくり返った……。

「良かった」

そう言いながら涼はベッドの上に寝っころがる。

「おいで」

「おじゃましまーす……」

ここは家かっつーね。

「……何でそんな端っこに行く?」

「に"……」

なーんとなく端っこに行ってしまった……。

「俺と一緒はイヤ……?」

ぬぁっ!?
なんと……なんというフェロモンすっ飛ばしてんですかぁぁぁ!?

「……嫌じゃないもん」