「なんか暇だねぇ……」

「だな」

と言いつつも生徒会としての仕事は山ほどあるのだが……。

「一年生がいないと静かすぎるんだよねえ……」

「あぁ……たしかに……」

耀はくるり、生徒会室を見回した。

いつもは窓際に大翔と朱牡丹が居て二人で仕事を片付けつつ雑談。

剣ヶ峰と水ノ宮はギャーギャー言い合ってて誰かに止められる。

しかも大半は身長か頭脳の事で言い合いに……。

頭脳だったら勠が。
身長だったら涼が。

そうすれば文句言えないから。
え? 身長だったら俺が止めたほうが早いって? 嫌だよめんどくさい。

俺はそんな光景を見つつ生徒会としての役割を果たす。

そんなのんびりした生徒会室がいつもの光景だ。