プラチナの誘惑

「気分悪いのか?」

「え?…あ、大丈夫。
週末だし…ちょっと疲れたかな…」

「…だな。突然営業部にほうり込まれる事になったしな」

昴の事を考えて沈んでた気持ちを消して笑ってみせると、腑に落ちない顔で私を見やった壮平だけど何も聞いてこなかった。

「彩香って…創立記念日の買い出し担当だったっけ?」

「うん。明日昴と行くけど…」

「そっか。一番面倒な仕事押し付けられたな。
俺なんて司会だから当日張り切るだけだし」

ははっと笑う壮平。
同期の中でパーティーの役割分担を決める時も頑張ってとりまとめて、誰め引き受けたがらない司会を引き受けてくれた。

同期の中心でみんなをとりまとめてくれて、頼りになる。