その晩…私のベッドで愛し合える幸せは最上級…。
昴の部屋のような綺麗な夜景はないけれど、お互いの気持ちを素直に交わしながら身体を重ねる時間は、私にとってはどんなに綺麗な夜景よりも輝いている。
「昴…大好き…一番好き…」
「知ってる…黙れ…。
これ以上煽るな」
「…あっ…んっ…やぁ」
「嫌じゃないだろ。
誘ってるぞ…ここは」
「あぁっ…」
身体中の敏感な部分に触れる昴の指先を拒むなんてできないくらいに力は抜けて、何度も何度も真っ白になっては呼び戻される意識は朦朧と…。
ただ感じる昴の重みだけ
が、現実に今抱かれてるって実感させてくれる。
「昴…昴…」
「…もう…無理…いいか…?」
果てしなく続く波の向こうに聞こえる昴の声に目を開けると、荒い息と浮かび上がった汗で切なく苦しげに私を押さえつける昴。
「なぁ…、もう何も不安になるな…はぁ…俺には彩香しかいないしいらないんだ…うっ…」
息も絶え絶えに囁くと、私の中の昴が深く動き出して、何も答えられない。
喘ぐ事しかできない私の唇にまるで食べつくすみたいに唇を落として…。
「すばる…あぁ…っ」
ぐっと腰を掴まれて、昴の熱さを身体に感じて…。
幸せな気持ちのままに、私の全ては弾けた…。

