プラチナの誘惑

ジュエルホワイトには最後に寄る事にして、とりあえずアマザンホテルに商品を預けに行く事にした。

預けるとはいっても、昴のステーションワゴンに積み込まれた商品達はかなりの量で、ホテルの一室を借りて一週間置いておくらしい…。

普段一泊するだけでもかなりの金額なのに一週間も…。
会社の経費とはいえもったいない…と思っていると

「毎年盛大にパーティーをして下さるのでこの部屋の料金はいただきません」

そうにっこり笑って説明してくれたのは、アマザンホテルの真田さん。

30歳過ぎ…くらいのなかなか男前。
背も高いしホテルの高級感に負けてない。

私と昴が荷物を部屋に運び入れるのを手伝ってくれながら、パーティー当日の段取りを説明してくれている。

「抽選会が始まる直前に係の者達が会場に運びますので、確認をして下さい。
メインのプラチナリングの引換券は、毎年社長にお渡ししています」