プラチナの誘惑




それからの買い物はとても楽しかった。

親密な関係になったとはいっても、昴と顔を合わせる事に照れくささを感じていたのが嘘のように二人並んで。

体のどこかが触れ合っていないとおかしいようにいつも密な近さで。

見つめ合う時間も甘い。

買い物する度に増える荷物を車に運び入れる時に、あたりに人がいない事を確かめながら唇を重ねた。

「彩香…」

吐息と一緒に落とされる私の名前に震えて、昨日とは全く違う自分を実感する。

体を重ねた親密さ。

その親密さを暖かく、更に深い関係にしてもいいって思わせてくれる昴に甘やかされて、どんどん欲が出てくる…。

もっと側にいたい。
もっと抱きしめて欲しい。

そして、一番に私を愛して欲しい。

昴によって変えられた体は、体だけじゃなくて
心にも大きな影響を与えて…もう昨日までの私には戻れない不安も大きくした…。