プラチナの誘惑

さっきは居心地の悪さと戸惑いだらけで気づかなかったけれど、部屋にある家具はどれもセンスが良くて。

カーペットやカーテンとの調和もとれている。

フローリングはピカピカだし花瓶にいけてある花も生き生きしている。

ちゃんと手入れされてる家…。

ソファに腰掛けて、何となくそわそわと部屋の様子を見回していると、隣に昴が座って。

「…やっ…。昴、ちょっと…」

ぐいっと私の腰に手を回して自分の体に私を引き寄せた。

予想外の事と、昴の力強さに抵抗する事もできず…気づいた時にはすっぽりと昴の胸におさまっていた。

「ちょっと昴…離してよ…」

胸元に抱えこまれてしまって、私の声もちゃんと聞こえてるのかわからない…。

「…離すとしたら、俺のベッドの上がいい?
それともここで押し倒してすぐがいい?」

「は…?」