そんなこんなでダメ元で山田太郎に告白したら以外にもアッサリ、さらに結婚を前提にという条件ですら受けてくれていた。
彼女はかの貴族の直系で莫大な資産と強靭な運にめぐまれていると、いう家柄のため、どこから情報を仕入れたのかも分からないような馬の骨にしょっちゅう告白をされていた。
今までも見た目で惹かれていった人とは付き合っていたが、皆その莫大な資産と強靭な運目当てなのだ、彼女はほぼ全ての運が総合的にいいため、真上から落下してくる鉄筋だろうが真横から襲ってくる2tトラックだろうがすべて軌道を変えてしまうのだ、だから例えどんなに至近距離からミサイルを打ち込まれようが手足を鎖で固定して海のそこに沈めようが必ずなんらかの偶然で助かってしまうのだ、無傷で。
この力は彼女の一族みな備わっている、ゆえにこの力はこう呼ばれた『絶対の偶然-クリティマジック-』。


――しかし。