風美は名簿表を開いて、生徒の名前をチラリと見てから、


「名前は勝手に見て覚えなさい」


と言い放った。

そのうえ名簿を俺達に投げつけてくる。

おいおいおいおい。
教師がそんなんでいいのかよ!


「よしゃっ!呼ばれんのめんどくさかったんだよ~」


フジ、それでいいのかよ。


「でしょ?私は生徒の気持ちが分かるのよ、藤原」


あんたはエスパーか。


教師があれなら生徒もこれだな。何も不思議じゃないし不自然でもない。


「今日は入学式だけだから、これにて解散。サラバネ」
「いぇーい!!!」


いやいや、あんたが面倒なだけだろ!


「いいのかよ、コレで・・・。ま、俺責任おーわね」
「まぁ、Gクラスは不良の塊みたいだしね。帰ろ、ミカミ」
「おぅ♪」


つか、ねみーんだけど。