悪魔な天使



それから毎日連絡取り合って。

1年とちょっと

「なーたん今日学校どうだった?」

「うーん普通」

「何普通って」

そんな他愛もない話をしていたとき

「夢兎ー早くヤろうよ」

と、日本語で聞こえた大人の女の人の声

「なーたんごめん!急用出来ちゃった。後でかけ直すね」
「…うん」

ごめんっといって切られた電話。


直だけって言ったのに。
やっぱ距離には勝てないの?


その日から夢兎からの電話は一切でなかった



心も体もボロボロの私の側に居てくれたのが…翔


いつも
「俺に頼れ」
って、ばっかり言ってて

いつも
私の側で笑っててくれた

私の側で…

最近は夢兎より、翔の方が私の中での存在が大きかった。


段々夢兎が私の中に入ってくるスペースすらなくなって


私は翔を好きになった。