時は遡ること3年前の中1春。


桜が咲く新しい季節。

新しい教室に
新しいクラスメイト

私の隣に居たのが…夢兎だった。


夢兎は本当にかっこよくて誰にでも優しくて

とにかくモテモテだった。


「ねぇ?なーたん?なーたん好きな子おらへんの?」

「え?いないけど」

「なーんだつまらんなぁ」
そういって夢兎は席を立ち、どこかへ行ってしまった。


わけわかんないなぁ。
「直ー!」

廊下のだいぶ先で私の名前を叫ぶ圭ちゃん

「圭ちゃんうるさいよっ」

「だってー直とクラス離れちゃったんだもーん。」

っと、抱き着いてくる圭ちゃん

「はいはい帰るよー」

と、圭ちゃんの腕を掴み帰る


ある日こんな噂が流れた
「直は夢兎にしつこく付き纏っている」

そんな噂が流れてからいじめが絶えなくなった。


等の本人はというと…

「なーたーんお弁当忘れたぁ」

とか、ずーとベタベタしてくる

本当に苛々する!!

何であんな噂が流れたのかもわからない

限界の来た私は夢兎を呼び出した。


「知ってるでしょ?あの噂」