すると
「直?」
と、扉の外で爽の声がする。
「そ…う?」
扉を開けた途端。
−ぎゅっ
「ちょっ爽。」
爽に、抱きしめられ混乱している私。
「また泣かされたの?」
「えっ?」
「翔に泣かされたんでしょ?」
あっ翔!!!!
「もしもしっ」
携帯を手に取り問い掛けるが、
「ツーツーツー」
切れてる。
「もしかして、電話中だった?」
わざとらしく言う爽。
「知ってたでしょーっ!?」
爽の腕を叩く
でも、その腕を掴まれて
「いい加減翔の事やめなよ」
いつもなら、苛々する言葉なのに、今は…。
慰められてるみたいに聞こえる。
私はそっと爽の胸に頭を付け
「やめよっかな。」
「…。そうしなよ。」
そう言って私を強く抱きしめた。
