彼と出会ったのは 中学2年生の春―… 「あ、葉山くんだ!!」 隣に座ってた夕美が 嬉しそうに言った。 「え?」 顔を上げて夕美が見てる方向を見るけど 葉山くんはいなかった。 「いないじゃん…」 「桜子が遅いの!!」 ぷくっと夕美は 頬を膨らませて言った。 .