千恋 第1部



バスの中の40分もあっという間に過ぎ、団地についた。



「帰ったらすぐ寝るぅ」

伸びをしながら翔也が言った。


「えー!つまんない!」

わがままな私。



「今日たくさん遊んだじゃん」



「……でも…」



「…でも?」







「…次はいつ会えるかわかんないじゃん」



私はまた、翔也を困らせるね。







「……会いたくなったら、会いにくるよ…」



そう言って翔也は空を見上げた。



「…本当に?」



私は翔也の横顔を覗いた。



「……うん…唯だって、会いたくなったら俺んとこ来ていいから…」




「私は……翔也と違ってお金ないもん…」


少しいじけて言った。




そんな私に、

翔也はキレイな笑顔を見せてくれたね。