千恋 第1部



「そろそろ帰らなきゃね…」


「あー、本当だぁ」


気がつけば夕方。

都合のいいバスに乗るにはもう時間があまりない。



「久しぶりにかなり遊んだな!!」


「だね~」




すごく楽しかった。


翔也の笑顔もたくさん見れて…


私だってたくさん笑った…



思い出がまた増えた…



指輪の秘密も知れて…




今思えば、私はあの時

“わがまま”

を言って良かった。




だって…

あの時言ってなかったら、こうやって翔也に会う事も…

こうやってまたデートする事もなかったんだよ…