千恋 第1部


「おし!いい子だ!!」

素直になった私を紗希はバシバシ叩き始めた。

「痛いってばぁ」

素直になって自然と笑みがこぼれる。


「私も-3度好き!!」

春香ちゃんと翔也の話し声が聞こえてきた。

泉春香。成績優秀でかわいらしい子。結構男子に人気。

「いいよなぁ!泉さんはどの曲が1番好き?」

-3度?何それ…曲って…
バンドかなぁ。

「私は(ケチャップキラキラ★)が1番好き。坂田君は?」

ケチャップキラキラって…大丈夫?春香ちゃん。

「俺はやっぱ(お前俺のマヨネーズどうしてくれんだよ!)かなぁ…」

こっちの方が重症だぁぁ!

「泉さん、あの新曲聞いた?(ダイナマイトドッカーン)」

…ついて行けません。

「まだなんだぁ。早く聞きたい。」

いや、聞かなくていいと思います。

「俺CD買ったけど貸そっか?」

買うなよーーーーー!!

「えっ、いいの?ありがとう。でも冬休み始まっちゃうし…」

そうそう、もう冬休みがやってきますぅーー。

「俺は大丈夫だよ。」

あら、優しいこと。

「あ、それより黒岩体育館で-3度のwinterライヴあるの知ってる?」

こんな田舎でライヴやるんですか?誰も行きませんよ?

「マジ?!うわっ、やべぇ

超行きてぇ!!」
バカだぁぁ!!

「あ、私チケット2枚持ってるけど一緒…行く?」

春香ちゃん…それ買ったの?
ていうか…2人でって…
おもいっきりデートじゃんか!!

行かないよね?翔也?
行くなよ?お願いだから
行か…

「行く♪」

チ~ン。
…完敗。

「唯!こんなんでいいの?」

あ、紗希…。

「私なんてどうせケチャップだもん…。」

「意味わからん!!とにかく!!負けないでね!春香ちゃんにとられないよう頑張んなきゃ!!」

……うん…ありがとう、紗希。

いつから翔也の事気になり始めたかわからないけど、絶対負けないもん!

春香ちゃんは可愛いけど、私はほかで勝ってみせるさ!

勝負だ!春香ちゃん!!