「お客さん? ・・・それにしたら幼いね。 彼女?」 その女の子は楓の方に体を向け笑った。 無邪気に。 その笑顔が怖い。 女の子と一緒にいた女の子も一緒に笑ってる。 「この子はお客さんじゃないよ。」 楓はそう言いあたしの頭を軽く叩いた。 楓は上手く笑ってる。 本当は焦ってるはずなのに。 「そうなんだぁ~。」 隣にいたもう1人の女の子があたしをじろじろ見ている。 「今日あたしら店行くからまた店でね。」 女の子たちがジェットコースターに乗った。 よかった。 一緒じゃなくて。