「イブとクリスマスの予定は?」 1週間前楓に電話で聴かれた。 「家族も友達も彼氏もいないから1人だよ。」 あたしは笑った。 笑わなきゃ泣きそうだから。 「じゃあ俺と過ごすか!」 「楓仕事じゃん。」 「そんなん休むよ。」 単純に嬉しかった。 1人じゃないイブとクリスマスは何年振りだろう。 あたしこの時から楓を好きだったのかもしれない。 家につきすぐ着替えて化粧をして髪を巻いた。 楓が来るの待とう。 自然と顔が緩む。 しばらくしてインターホンが鳴った。 楓だ! あたしは玄関まで走った。