「これがあたしと楓の出逢い。」 「そうだったんだ・・・。」 歩は大人しく話を聴いていた。 「楓はあたしが行ってた高校の卒業生で、あたしの担任の教え子だったの。」 「だから文化祭に来たんだね。」 歩は納得したのか何度も首を縦に振っていた。 「仲良くなったきっかけは?」 あたしの動きが止まる。 「知りたい?」 「うん。」 「じゃあ話すね。」 あたしは目を閉じ昔を思い出した。