片付けは明日するみたいだ。 疲れたから早く帰りたい。 教室を飛び出し校門に行くと子犬みたいな男がいた。 女の子たちがキャーキャー騒いでる。 かっこいいもんね。 そいつはあたしに気づき手を振った。 「友達に先に帰ってもらって待ってた。」 「そっか。」 冷たく言って突き放したのに着いてくる。 「何?」 「いい加減教えてよ。」 子犬はニコッと笑った。 えくぼができてかわいい。 「じゃあ教えたら帰る?」 そのかわいい笑顔に負けこんなこと言ってしまった。