歩はあたしがいないことに気づいたのか振り向いた。 楓と歩がすれ違う。 歩は楓に気づいてないけど、楓とキャバ嬢は歩に気づいた。 「鈴ちゃん早く!」 あたしは頭が真っ白になった。 背中に冷や汗が流れた気がした。 「鈴!」 楓があたしのとこへ来る。 キャバ嬢は何か叫んでて歩はあたしみたいに固まっている。 「お前何やってんの?」 あたしは何も答えられず黙った。 楓はため息をつきキャバ嬢のとこに行き何か言っている。 キャバ嬢はしばらく怒っていたが、納得したのかタクシーを拾い帰った。