「楓さん戻って来ませんね。」 歩が楓のほうを見た。 さっきのキャバ嬢がチェックをしている。 もう店を出るみたいだ。 「楓さん戻って来ますね。」 「うん。 やっとだよ。」 あたしは笑いながらカシオレを飲んだ。 楓はキャバ嬢の荷物を持った。 キャバ嬢のお帰りだ。 キャバ嬢は出ていく時あたしを睨んだ。 あたしはあえてニコッと微笑んであげた。 「睨まれまたね。」 「別にいいよ。」 「鈴ちゃん強いなぁ。」 歩はあたしのグラスにアイスをいれた。 今日はやけにお酒が進む。 何でだろう。