「なっ!!……」


唇に手を当てて絶句するワタシに


「…知ってるよ。」


って昴君が余裕の笑みで答えた



それから


「でも俺のほうがその何倍も好きだけどね♪」


ってサラッと言ってのける



昴君は本当に天然王子様だよ…



「なんか、今日萌音可愛い♪」


「え??」



「うん、あの生徒会長じゃないけど赤ずきんみたいで可愛い。

クルクルした髪の毛もそのフワフワした服もすげぇ可愛い。俺好きだな♪♪」



普通に笑顔で言ってくる彼の言葉に
ポッと頬が赤くなる


「あ…りがと…」


両頬を手で隠して
恥ずかしいから視線を下に向けてボソっと呟いた


いつも何気ない事も褒めてくれる昴君が大好き


可愛いって一回言われるたびに
本当に自分が可愛くなっていくような気がするの


大好きな人からの『可愛い』は魔法の言葉なのかもしれない



「さっ!!萌音行くか!!」


「うん!!って何処に??」