《理由は覚えてないわ…でも妹は確かに棄てられたの…。》 ────── この話を聞いたユアは、遠い昔に消した記憶から、「姉」という存在を思い出していた。 「確かに圭治の話は合ってるよ。圭治の奥さんは、私のお姉さん。」 圭治は、間を置いてから言った。 「………会いたい?」 「会いたくなんかない! 私を見棄てた人なんて姉なんかじゃない! ─私はもう他人なんだから……」