「凌の手、暖かいな。」 「そうか?普通じゃね?」 「ううん。暖かい。」 つないだ手。 何か幸せだな。 それからお化け屋敷行って、暗くなってイルミネーション見て。 何かお別れな雰囲気になった。 楽しかったのに、悲しかった。 「なぁ凌…。ごめんな。」 「は?」 「ほら妊娠しちゃったし…。」 「…………」 あたし達まだ高校生だし。 堕ろすしかないのかな…。 「なぁ…雫。 結婚するか?」 ………… 「……は?」 あたしは目が丸くなった。