家に帰って料理を作る夏木君にあたしは聞いてみた。 『ねぇ、誰かに好きって言われるのってやっぱ嬉しいの?』 野菜を切る手を止め、夏木君はあたしを凝視した。 「…は?何急に?キモ。 ドラマ観過ぎて頭いかれた?」 『ひっどい! ただ、誰かに聞いてみたかったの! いいから答えてよ!』 近くにあったぬいぐるみをソファーに投げながらあたしは叫んだ。 「…別に。 好きじゃない奴に言われても面倒くせぇだけだし、は?どこが?って思うね。」