帰宅すると、先に帰っていた夏木君に駆け寄る。


「あぁ、お帰り。」


『ただいま。
ねぇ、夏木君!
夏木君の将来の夢って何?』


突然の質問に一瞬キョトンとしたがすぐにいつもみたいに、なんだよ、いきなりと笑った。


『進路調査表もらったでしょ?
夏木君どうするのかなって。』


あぁ…と小さく呟いて、あたしの顔を見た。





首をかしげると、笑うなよ?と、言った。


「教師。」


思わぬ答えに目を丸くさせる。


『凄い……っ!!
夏木君が先生!?』