クスリと笑う梶谷を横目で見て、終わった瞬間控え室で無防備に眠る愛美を起こして急いで帰った。 いつもより更に無口で無表情な怜に愛美は不安を感じながら、早足で着いて行く。 『ねぇ夏木君、どうかしたの?』 家に帰ってすぐに部屋に入ろうとする怜を駆け寄って呼び止めた。 「………………。」 あたしを振り返ると、ジッと顔を見つめた後に、優しく抱きしめられた。 突然の事で、ドキドキしたが、精一杯力を込めて夏木君を抱きしめ返した。