そんな風にお互いギクシャクしたまま、体育祭本番になった。


「まーな、あんた競技昼からだっけ?」


かおるがあたしの隣に並んだ。


『うん、かおるは?』


「あたしは次の次。
ねぇ、昼嵐も一緒にいいかな?」


『全然いいよ。
えっちゃんは?』


「悦子にも聞きたいんだけど居なくてさぁ…。」


キョロキョロと周りを見渡すかおるに、あたしは肩をポン、と叩いた。


『あたし出番まだまだで暇だしさ、探して聞いといてあげるよ!』


「お~ありがとう!
よろしくね。」