「あ、野田…と桐谷。」 前から歩いて来た須藤があたし達を驚いた顔で見比べた。 「え…二人付き合ってんの?」 『…付き合ってない。』 かおるが答えると、一瞬ホッとした表情を見せたのを嵐は見逃さなかった。 「そっか、気をつけて帰れよ。」 須藤が見えなくなると、ギュッと後ろから嵐に袖を掴まれた。 『…どうしたの?』 振り返って尋ねると、切ない顔であたしの事を見た。 「姫さ、須藤さんとキスしたの?」 いきなり何だ、と思いながらも正直に言った。