顔を上げた木村と目が合い、その真剣な表情に怜も顔が強ばった。 「…俺が話したかったのは実行委員の話しじゃなくて、高橋さんの事なんだよね。」 高橋の名前に反応して、はぁ…とため息を吐いて近くの椅子に腰かけた。 「何だよ。」 「今日あんなに必死に実行委員やりたがったの、高橋さんが関係あるよね。」 「は? 何言ってんだ、関係あるわけねぇだろ。」 「…だったら…高橋さん誘ってもいいんだよね?」 ピクッと眉が動いたのを木村は見逃さなかった。