『何で!? あたしと一緒がそんっなに嫌なわけ?』 「…そ、そうだ!」 『ひどいっ、夏木君のバカ!』 プイッと走り去る愛美の後ろ姿を見ながら怜はひどく後悔をした。 怜は、木村がまだ愛美に気がありながら近づくのが前回のボールの件もあって気に入らなく、実行委員を一緒にやるのを止めたくて名乗り出たのだ。 愛美がやってしまったら自分がわざわざ実行委員に入る意味がなくなってしまう…なんて言えるはずもなく、嫌だからだなんて言ってしまって愛美を怒らせてしまった。