秘密の同居




「あぁ。」


夏木君の返事を聞くと、木村君は足早に立ち去って行った。


『…夏木君そんなに実行委員やりたかったの?
なんか意外。』


「別にやりたかったってわけじゃねぇけど…」


『え?なら何であんなやるって必死だったの?』


何故かムッとした顔であたしを見た後、すぐに目を反らしてお得意の“別に…”を口にした。


『え~でも実行委員とかいいよね!
あたしもやろうかなぁ…』


夏木君と一緒に何か行事したいし…


「ダメだ!!」


物凄い剣幕で否定されたあたしは驚きの余り後退りをした。