秘密の同居




「俺じゃ不満か。」


偉そうに言う夏木君に木村君は当たり前だ、と呟いた。


『夏木君…あたし別に実行委員やってもいいよ。』


「いや、俺が変わりにやる。
委員長にそう言っておけ。」


あたしと木村君はキョトン、と夏木君を見上げたまま固まった。


夏木君が自分から実行委員やりたがるなんて!
しかも超必死なんですけど!
こういうの好きなんだ。


「……………………。
分かった、じゃあよろしく。
夏木君、今日の帰り説明するから俺の教室来てくれる?」