鏡越しに夏木君を見ると、目を細めて口を泡まるけにしてなんとも間抜けな顔をしている。 そんな顔ですら、可愛いかも…なんて思って見てしまうのは、恋のマジックだろうか。 口をすすいで先にリビングに戻ろうとした瞬間、思い切り首を後ろに持っていかれた。 夏木君があたしの首に腕を回している。 『ぐえっ、何すんの…』 「俺のコーヒー淹れといて。」 あの人を見下す様な目で歯ブラシを口に加えたままそんな事を頼む夏木君。 あぁ…なんて俺様。 あたしは絶対好きになる人を間違えたよ。